空中庭園  ~ Hanging Gardens ~

二次的著作物(二次創作)における著作権等の扱いについて

  こちらは良く知られていることかもしれませんが、2015年1月の時点で改めて二次創作について認識し直していきたいと思います

はじめに二次的著作物(以後は二次創作または二次創作活動と称します)とは、 オリジナル作品の原作者が関わっていない、 ファンによって制作された作品のことを指します。


アニメやゲーム等のキャラのイラストを描く事も二次創作にあたり、 二次創作を許可する記載がないケースでは基本的に著作権侵害となります。


ただし、 有名な版権では結構な数で公に二次創作活動をガイドラインとして公開している内容を確認すると、 共通して私的使用の範囲に限っては基本的には問題がない事が多いです。


逆に、ガイドラインを公開している所で扱いが厳しい所もあり、そういう所では私的使用についても一切を認めていなかったりします。


とはいっても、私的使用で問題になるというケースはあまり見たことがありませんので、 現状では作品やキャラクターのイメージを損なわない、公序良俗に反しないなどの基本的な事を押さえておけば、 私的使用の範囲に限ってはどの版権を扱う場合においても問題はないでしょう。


但し、人目(家族や友人以外の第三者)に触れるような利用である場合は営利目的を一切含んでいない場合でも私的使用に含まれないケースも出ますので注意してください。


見落としがちですが、ロゴやマーク等の商標として登録されているものを利用する場合は著作権法とは別に商標権という、別の規則が更に適応されますのでこの辺りも注意が必要です。

商標権については、私的利用も認められていない事を注意してください。


ここでは商標のあるものについては扱わない事を前提として、 私的利用ではないケース、「同人活動」という括りで考えていきたいと思います。

参考までに、 商用で「販売」できるのは企業だけで、 個人・サークルでの同人活動では「頒布」という特殊な扱いになっています。


さて、重要になってくるのは、二次創作においてどこまでがOKなのかという線引きの範囲になります。


人気があるものについてはガイドラインを公開していることが多いですが、 二次創作を私的利用の範囲を超えて活動したい場合は、 公開されているガイドラインを熟読するか、直接問い合わせて聞いてみるしかありません。



なお、二次創作に限らず、公式の画像を一定の条件下でそのまま利用・加工利用する事も認めていたりしますので、 ガイドラインを呼んでおくと思わぬところで画像素材が利用できるかもしれません。

では具体的に有名な所を見ていってみましょう。

・ 東方Project
二次創作のガイドラインによる制限が非常に緩いケースになります。
通常の同人活動を行う範囲についてはその制限がないものと同じくらいになっています

同人活動を現在まで成長してくるのに非常に大きな影響を与えた作品だと思います。


・ 艦隊これくしょん
最近で最も勢いがあるのがDMMのブラウザゲームで有名になった、 角川ゲームスの「艦隊これくしょん -艦これ- ではないでしょうか。

艦隊これくしょんの二次創作のガイドラインとして、 判明しているのは次の通りです。
  • ゲーム性のあるものはNG
  • 公序良俗に反するもの(アダルトカテゴリを含む)はNG
  • 原作イラストや音楽を抜き出して利用・加工などで使うのはNG
  • フィギュアはNG
上記を除いては東方Projectと概ね同じで、 慣例的な同人活動の範囲であれば問題はないようですが、 こちらはどちらかというと厳しいようで今後どう変わってくるかは分かりません


・ ラブライブ
ラブライブの二次創作ガイドラインは実は結構面倒で、 KADOKAWA、ランティス、サンライズの全ての条件を満たさなければなりません。

調べましたところ、サンライズではホームページでの公開でさえ許可しておりません。
つまりは二次創作活動は一切許可されていないという事ですので、 確実な方法としては直接問い合わせて特別に許可を取るしかないという事ですね

・ ニトロプラス
こちらは分かりやすくまとめてあるのでニトロプラスの公式サイトよりガイドラインを引用させて頂きます。
1.創作性があること
2.直接販売であること
3.販売数量の総累計数が200個以内であること
4.売上予定額が小規模(10万円未満)であること
5.その他、絶対的禁止事項に該当しないこと
URL: http://www.nitroplus.co.jp/license/

委託販売は禁止、売上予定額が10万円未満、累計数が200個以内というかなり小さな規模になってしまうので、 影響を受けたサークルは少なくないのではないでしょうか・・・

このガイドラインですが最近少し緩和されておりまして、
同人誌については、過度な営利性がないものと判断しうるような事例について
は、部数や売上予定額の制限がなくなる事となりました。

ここで注意しなければいけない点があって、 上記は2015年1月8日時点でのガイドラインとなっています。

この二次創作ガイドラインはいきなり変更されることがあります。
何か二次創作を始める前には都度変更がないかチェックしにいくように気をつけましょう


厳しい事を書いてきましたが、 これは全てガイドラインを守って活動する場合に、ガイドラインを守るか許可をもらって活動すればまず問題が起こる事はないという話です。


現状ではコミケ等でとても多くのサークルなどがガイドラインとは関係なく販売していたりしますね。

ある程度のリスクを覚悟で活動をする事にはなりますが、同人活動を行って著作権侵害で訴えられた、とか逮捕されたという話はあまり聞きませんね。

これは著作側も利点があって、二次創作を認める事でより作品が盛り上がり、知名度が上がってくれるという効果があるため、黙認している状態となります。

※ 禁止したり訴えたりする方が不利益を被る事も多いのだと思います。

もちろん、公序良俗に反しない、作品のイメージを損なわない、作者の意図に反しないなどの基本的な所は守る必要がありますが、 現状を見る限りではガイドラインよりもやや緩い内容で活動しても問題がないようです。

※ ラブライブの二次創作活動はサンライズのガイドラインで規制されておりますが、 この冬のコミケでは企業ブースとは別にサークルもたくさん出て無事活動を終えていましたね。


そろそろまとめに入ろうと思いますが、 基本的に二次創作活動を行う場合は、 直接許可をもらうか二次創作ガイドラインを守っていない限りは、 いきなり問題に上げられる可能性は残っているという事を念頭において活動しましょう。


小さな規模であればまず言及される事はないと思いますが、 規模が大きくなってきたり、内容に何か問題が含まれていそうな要素がある場合は、活動を行う前に注意して見直してみましょう。

そんな形で、私の方も二次創作物、具体的には版権イラストをこれまで通り描いていこうと思います。

※ 同人活動は今のところ予定しておりませんので、pixivや自分のホームページでアップする程度ですね

内容の間違いなどありましたら指摘して頂けると幸いです。

アニメのキャプチャ画像をホームページ等で公開する場合に関する著作権の扱いについてまとめてありますので興味がありましたらご一読ください。
アニメキャプチャ画像の使用と著作権近辺について

Youtubeやニコニコ動画の埋め込み利用についての著作権(等)についても調べてみましたので興味がありましたらご参考にしてください。
Youtubeやニコニコ動画の埋め込み利用における著作権等の扱いについて

歌ってみた、演奏してみた動画を投稿する前に気を付けるべき著作権と楽曲利用の方法について
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